【オススメ書籍紹介!】
不朽の名作を問いから紐解く!
こんにちは。Yome美です。
今回は、国語の授業物語文で使える発問をテーマにした本の紹介となります。参考になれば幸いです。
『おおきなかぶ』の発問に困った。
教材の解釈がこれであっているか不安。
単元や物語全体の発問を考える際の工夫が知りたい。
みなさんは、国語の教材研究をする際に、何を基盤としていますか?
教科書の赤本(指導書)に頼って授業を展開している先生も多いのではないでしょうか。
しかし、物語の本質をつく発問や単元計画を教材研究の中で見出していくには、教科書の指導書では不十分であると言えます。
教師が、物語文全体をどう捉え、子どもの実態に合わせて発問をどう考えるかが授業を考える上で重要だと思います。
今回紹介したいのは、授業で活用できる物語文の発問に特化した書籍になります。
この本がヒントを教えてくれる!
どんな本なの?
〇教科書で取り扱われてきた有名物語文の教材解釈と単元構想についてわかる本。
〇発問を中心に単元構想を俯瞰して計画することができる。
〇中心発問の設定方法と切り返し発問の考え方についてわかる。
〇物語文を読むことが楽しくなる深い発問がわかる。
〇子どもたちが物語の本質を読み取れるようになる。
この本のオススメポイント!!
☆『大きなかぶ』『スイミー』『お手紙』『かさこじぞう』『ちいちゃんのかげおくり』『もちもちの木』『世界一美しいぼくの村』『一つの花』『ごんぎつね』『大造じいさんとがん』『海の命』全ての中心発問と単元計画がわかる。
☆普及の名作が勢揃いだから、どの教科書会社を採用している自治体でも使える。
☆教材研究〜授業場面までが分かりやすく解説されている。
→読みやすく、実践のイメージが持てる内容構成になっている。
☆指導をする上でのヒントにあふれている。
☆授業展開図が、授業を実際に考える上でとても役立つ!
☆授業展開例では、子どもの反応も予想されているので、実感が湧きやすい。
独自考察・感想
○個人的に、教材研究の段階から、授業展開まで網羅している本は本当にありがたい。
→間違って解釈すると本末転倒ですし、切り返しまで抑えている本は数少ない。
○授業の直前まで読み込むことができるので、ポイントをしっかり踏まえた授業展開が期待できる。
○有名どころの物語文をしっかり抑えているから、学年関係なく使用していける。
○指導する際のポイントや取入れ方が明確に示されているのでわかりやすい。
印象深いフレーズ
発問こそが、授業の命。そして、この「発問」が、教師が精一杯の教材研究から生み出す「子どもに発する問い」にとどまることなく、学習者の子どもたち自身が「自らに発する問い」となった時、真の「主体的・対話的で深い学び」は実現する。
・本書の編筆者二人は、小学校国語教科書の編集委員を務めている方々です。(東京書籍と教育出版)
・国語で物語文を学習するのはなぜか、繰り返し詳しく読むのはなぜか、基本に立ち返ると「物語を確かに読むこと」の意味が見えてきます。繰り返し読むことによって、受け取る感想が確かに変わっていくのは、1回きりの読書では、まだ読めていない言葉がある。まだつかめていない言葉と言葉とのつながりがある。ことに気づくからだ。と述べています。
教員の教材研究の末に、子どもが自ら学びに向かうようになれば、それはもう国語の授業の完成形だと思います。発問から授業をつくる意味はそこにあるのだと共感したフレーズです。
他にも・・こんな人にオススメ
ただ読むだけではダメ! Yome美の補足テクニック
①基本的な理論を読む
→手元に置いてみると、本書の魅力に気がつきます。
→理論を知り、下準備をしましょう。
②児童の実態に即した発問や単元構想を固めていく。(本書の発問を積極的に使っていく。)
→授業の中で取り入れていきましょう。
③反応を見て、切り返し発問について吟味する。
→活動中の子どもの様子や行動を観察する。
④フィードバックをする。
→取り組んでみた発問の効果や物語文の教材研究の仕方を見直していく。
⑤同僚に広める。
→自分がためになった情報は、近くの仲間と共有をすると良いでしょう。
→共感できる同士が増えるだけで、仕事が楽しくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した 二瓶弘行・青木伸生著「小学校国語物語文の発問大全」は、物語文の授業を考える際に単元や物語全体の発問を考える際の工夫が知りたいと考えている先生を助けてくれること間違いなしの本になっています。
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