【オススメ書籍紹介!】
未来志向の「立体型板書」へシフトチェンジ
「立体型板書」の国語授業 10のバリエーション (国語授業イノベーションシリーズ) [ 沼田 拓弥 ] 価格:2090円 |
目次
板書の工夫で子どもの思考を整理したいけれど・・・
こんにちは。Yome美です。
今回は、How to本というより、Level up本となります。参考になれば幸いです。
子どもが論理的に読む力を育てたい。
より思考を整理できる板書の工夫が知りたい。
国語の授業を研究していく上で、出てくる不安や疑問は、上記に限らずたくさんあるものだと思います。特に、発問との相乗効果をねらった板書の構成が難しい。
国語に限らないことですが、ねらいのせまり方や発問ひとつで、子どもが反応するタイミングが違うので、うまく整理しながら授業を展開するのが難しいと感じる教員は多いんです。
また、「もっと考えを深められる板書になれば、教材の魅力が伝わるのに・・」とさらなる授業力アップを考えている先生も中には、いることでしょう。
それはさておき
PISA型読解力のニュースが目に飛び込んできました。(2023年12月6日付読売新聞より)
国際学力調査において日本は、「読解力」の分野で前回調査(2018年)から大幅に順位を上げ、15位から3位になったそうです。
ここだけ切り取ると読解力がついてきたかのように感じますが、今回のニュースは、見出しだけで判断してはいけませんでした。以下の確認すべきポイントがあるのです。
・前回3分野1位の中国がコロナの影響で参加見送りした。
・コロナウイルスで3ヶ月以上休校をした国の得点が低い傾向になった。
→日本は休校期間が短かった。
・前回不正解だった問題が再出題されたが、正答率56.8%と前回とほぼ変わらない。
・文科省も「日本の生徒が苦手分野を克服したとは言い切れない」と認識を示した。
・根拠を示しながら自分の考えを説明する問いでは14.3%と低かった。
まるでこのニュース記事そのものが我々の読解力を試しているかのようですよね。
つらつら語ってきましたが、結論日本のこどもたちは「読解力」がそう高くなっていないということ。
そして、それを打開するには、我々教師が授業で子どもの思考を整理し、活性化させ、論理的に考える措置を作っていく必要があると思うのです。
この本が答えを教えてくれる!
そんなあなたに、オススメの本がこちらです。
「立体型板書」の国語授業 10のバリエーション (国語授業イノベーションシリーズ) [ 沼田 拓弥 ] 価格:2090円 |
タイトル:立体型板書の国語授業10のバリエーション
著者:沼田拓弥
出版社:東洋館出版社
どんな本なの?
○『国語の立体型板書10のバリエーション』について板書例を示しながら解説。
○10のバリエーション各板書のメリット(ねらいや特徴、ポイント、授業の実際)をわかりやすく説明。
○板書をする上での発問のポイントや授業の流れも示している。
○授業の流れが一目でわかる板書だから、授業中の子ども同士のやりとりが活発になる。
○複数学年の説明文も物語文も解説してくれているから、日々の授業で使える!
この本のオススメポイント!!
☆全ページカラー刷りで見やすいレイアウト。
☆国語の授業の流れをより具体的に教えてくれる。
☆「子どもの思考を整理し、論理的に考えるための板書」についてわかる。
☆論理的な読み方を踏まえて、立体型板書10のバリエーションに整理している。
☆立体型板書10のバリエーションを支える「論理的に思考力」を整理されている。
☆「which 型課題」の授業展開とともに、カラーで板書を具体的に示されている。
⭐︎板書の写真とともに、実践事例を多数紹介。
→教材研究をする時の参考になる。※しかし、単元全体を見通した時わかりにくい部分もある。
☆先生の取り上げ方次第で、児童の興味が深まる可能性大!
独自考察・感想
○ポイントと授業の流れが明確化されているところがGOOD!
○実践で練り込まれた板書のプロフェッショナルの技巧を覗き見できる感覚!
○順を追って展開されていくので、物語文でも説明文でもパターン化できる。
→そのまま真似っこして授業をやるのは危険かも⚠️(下記詳細⬇️)
○自分なりに授業の流れを確立している人は、逆に難しいと感じる部分があるかも。
○初任者など経験年数が短いと、授業内の教師と児童のやりとりをいかにスムーズに行うかが肝になるので取り入れにくい部分もある。(上級者の板書であるがゆえ)
また、ベストな本書の使い方は、パターンとしての活用方法であって
○一方、目指す板書の完成形をイメージしやすいメリットもある。
印象深いフレーズ
板書は、教師と子どもたちが考えを共有することのできる大切な場でもあります。
・本書の実践を行なった沼田先生は、授業内で子どもが発した言葉を大切にする板書を追い求めていました。
・本来、「消えていく言葉」である子どもの発言を、「残る言葉」へと転換させることで、授業全体の中で自分の立ち位置を意識した学びができるという考えが納得でした。
・教師視点の板書や授業から、子ども視点の板書で思考をより整理できる授業になることが令和時代の授業改善に求められているのではないでしょうか。
他にも・・こんな人にオススメ
ただ読むだけではダメ! Yome美の補足テクニック
①まず購入。
→手元に置いてみると、本書の魅力に気がつきます。
②取り入れられる内容から、教材研究で取り入れていく。
③アウトプットをする。(授業中で)
④同僚に広める。
→自分がためになった情報は、近くの仲間と共有をすると良いでしょう。
→共感できる同士が増えるだけで、仕事が楽しくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した 沼田拓弥 著「立体型板書の国語授業10のバリエーション」は、
国語授業で板書から子どもの思考を深めていきたい!と考えている先生を助けてくれること間違いなしの本になっています。
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