校内で話して終わる実践と、文章に残す実践の違いー実践は、話すだけでは資産にならないー

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【校内で話して終わる実践と、文章に残す実践の違い】

残るもの。残らないもの。


授業のあと、職員室でこんな会話をしたことはありませんか。

「今日のあの活動、よかったよね」
「うちのクラスでもやってみようかな」

その場では盛り上がり、確かな手応えも感じる。
しかし数日後、その実践はどうなっているでしょうか。

多くの場合、忙しさの中で次の授業へと流れていきます。
記憶の中に、ぼんやりと残るだけです。

この記事では、
「校内で話して終わる実践」と「文章に残す実践」の本質的な違いを整理します。

校内で話して終わる実践の特徴


多くまず、校内共有そのものはとても価値があります。
雑談や放課後の会話は、学校文化の重要な土台です。

ただし、そこには決定的な弱点があります。

① 記憶に依存している

口頭共有は、その瞬間の理解に頼っています。

・なぜその活動を行ったのか
・どんな意図があったのか
・どこがうまくいき、どこが難しかったのか

これらは時間とともに薄れていきます。
数週間後には「なんとなく良かった実践」になります。

実践は残っているようで、実は消えているのです。

② 再現性が低い

会話はどうしても要点が省略されます。

「こんな流れでやったよ」
「子どもたちが盛り上がってた」

この情報だけでは、他の先生は再現できません。

再現できない実践は、広がりません。
広がらない実践は、学校全体の財産になりません。

③ 自分の中でも整理されない

話すことと、書くことは似ているようで全く違います。

話すときは、
・感覚
・印象
・勢い

で伝えられます。

しかしその分、
自分の中の思考は曖昧なままです。

文章に残す実践の特徴


では、文章にすると何が変わるのでしょうか。

ここからが本題です。

① 思考が「見える化」される

文章を書くとき、人は必ず立ち止まります。

・なぜこの活動を選んだのか
・ねらいは何だったのか
・成果はどこにあったのか
・課題は何だったのか

言葉にできない部分は、書けません。
つまり書けない部分は、まだ理解できていない部分です。

書く行為は、思考の整理そのものなのです。

② 実践が「再現可能」になる

文章は、未来の自分への説明書になります。

半年後、1年後に読み返したとき
「この順番でやればいいのか」
「ここでつまずいたのか」

と、具体的に思い出せます。

さらに他の先生も再現できます。
ここで実践は個人の経験から共有財産へ変わります。

③ 実践が「資産」になる

校内共有は、その場で終わります。
文章は、時間を超えて残ります。

・次年度の自分
・異動先の自分
・全国の先生

文章は、時間と場所の制約を超えます。

つまり、実践が「資産」になります。

最大の違いは「思考の深さ」


校内共有と文章化の違いは、突き詰めるとここです。

思考の深さが変わる

話すだけ → 感想レベル
書く → 分析レベル

文章を書くと、必ず「なぜ」を考えることになります。

・なぜうまくいったのか
・なぜ盛り上がったのか
・なぜ難しかったのか

この「なぜ」を考える回数が増えるほど、
授業力は確実に高まっていきます。

発信は外向きの行為ではない


ここで誤解されやすい点があります。

発信というと、
「誰かに見てもらう」
「評価される」
というイメージが強いかもしれません。

しかし本質は違います。

発信とは
自分の実践を自分で理解する行為です。

読者はその副産物にすぎません。

小さく始めればいい


論文のように書く必要はありません。

・今日やったこと
・うまくいった場面
・迷った場面

これだけでも十分です。

重要なのは、
消さずに残すこと

おわりに


校内での会話は、火花のようなものです。
一瞬明るく光ります。

文章は、灯りです。
長く、静かに、照らし続けます。

どちらも大切ですが、
実践を育てるのは後者です。

あなたの授業の中には、
すでに書く価値のある実践がたくさんあります。

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