「理想と現実、少しズレていない?」
教育DX、GIGAスクール、個別最適な学び。
ここ数年、教育現場を取り巻く言葉は大きく変わりました。
資料や研修では、未来の教室はとても魅力的に見えます。
しかし――
実際の教室に立っていると、ふと感じる瞬間があります。
「理想と現実、少しズレていない?」
今日は、教育DXを否定する話ではなく、
**現場で感じる“ズレの正体”**について整理してみます。
「個別最適な学び」は現場で実現しているのか
国の方針では、
児童一人一人に応じた学びの提供が掲げられています。
・進度の個別化
・理解度に応じた課題
・データを活用した指導改善
どれも理想的です。
しかし教室では、こんな瞬間がありませんか。
- 30人を見ながら個別対応
- 機器トラブル対応
- 授業進度の確保
個別最適な学びを実現するために
教師の業務はむしろ増えていると感じる場面があります。
ここに最初のズレがあります。
理想:個別化によって教師の支援が高度化
現実:個別化の運用を教師が一人で背負っている
ICT活用が目的化してしまう問題
教育DXの推進により、
ICT活用は急速に進みました。
しかし現場では、こんな会話が生まれがちです。
- 「今日はタブレット使いましたか?」
- 「ICT活用の記録を残してください」
- 「活用回数を増やしましょう」
本来ICTは手段のはずです。
ですが、いつの間にか
使うこと自体が目的化する
瞬間があります。
すると授業はこう変わります。
× 学びを深めるためにICTを使う
○ ICTを使うために授業を作る
ここに二つ目のズレがあります。
教育DXで進まないデータ活用の壁
教育DXではデータ活用が重視されています。
・学習ログ
・振り返り
・評価データ
しかし現場では
「データはある。でも時間がない。」
これが本音ではないでしょうか。
データ活用には本来、
- 分析する時間
- 共有する時間
- 改善に反映する時間
が必要です。
しかし実際は
データを集める段階で力尽きる。
ここに三つ目のズレがあります。
国の方針と現場がズレる本当の理由
このズレは、誰かが悪いわけではありません。
原因はとてもシンプルです。
政策は「理想の姿」を示すもの
現場は「今日の授業」を回す場所
時間軸が違うのです。
国の視点:未来の教育
現場の視点:今日の教室
どちらも正しい。
ただ、立っている場所が違うだけ。
それでも教育DXを進めるべき理由
ここまで読むと、
教育DXは難しい話に聞こえるかもしれません。
でも、私はこう思っています。
教育DXは必要です。
確実に教室を変え始めています。
・子どもが自分で調べるようになった
・表現の幅が広がった
・共有が速くなった
小さな変化は確実に起きています。
大切なのは
理想に追いつこうと焦ることではなく
現実から一歩ずつ進むこと
なのだと思います。
まとめ
教育DXの理想と現実は、ときどきズレます。
でもそのズレは失敗ではありません。
むしろ、
現場が本当に変わり始めている証拠
なのかもしれません。
理想と現実の間で悩むこと自体が、
教育が前に進んでいる証拠だと思います。
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