【「炎上が怖い」問題をどう整理するか】
炎上
教員が発信を始めようとすると、かなり高い確率で出てくる不安があります。
「炎上したらどうしよう」
この感覚はとても自然です。
むしろ、責任感があるほど強くなる感情だと思います。
ただ、この「炎上が怖い」という感情は、
実は少し分解して考えると、ずいぶん整理されます。
「炎上」という言葉が大きすぎる
まず最初に整理したいのは、ここです。
多くの人が想像しているのは
最悪ケースの炎上です。
・SNSで拡散される
・批判コメントが大量につく
・学校に連絡が来る
・ニュースになる
いわば「最大級の炎上」を最初から想像しています。
でも実際には、発信を始めたばかりの段階で
ここまで到達する確率は極めて低いです。
ほとんどの場合に起きるのは、もっと小さな出来事です。
・誰にも読まれない
・反応がない
・検索にも出ない
現実は、炎上より無風です。
このギャップを理解しておくだけで、
恐怖の大きさはかなり変わります。
本当に怖いのは「炎上」ではない
ここが一番重要なところです。
実は多くの人が怖いのは炎上そのものではありません。
本当に怖いのは、次のような感情です。
・否定されるかもしれない
・間違っていると言われるかもしれない
・批判コメントが来るかもしれない
・同僚に見られるかもしれない
つまりこれは
評価への恐れです。
炎上という言葉の中に、
「他者からどう見られるか」という不安がまとめて入っています。
教員という職業の特性
教員は特にこの不安を感じやすい職業です。
理由はシンプルです。
日常の仕事が
常に評価と隣り合わせだからです。
・授業は公開される
・保護者から見られる
・校内で共有される
・研究授業で評価される
すでに日常が「公開空間」です。
だからこそ、
さらに公開することに慎重になります。
これは弱さではなく、
むしろ職業的な自然反応です。
炎上リスクはゼロにはならない
ここは正直に書いておきたいところです。
発信にはリスクがあります。
ゼロにはなりません。
でも重要なのは、リスクの種類です。
多くの場合、実際に起きるのは
・意見の違い
・解釈の違い
・価値観の違い
つまり、議論の発生です。
これは炎上ではなく、
公開空間で起きる普通の出来事です。
「安全な発信」の現実的ライン
炎上の恐怖を整理するために、
現実的なラインを持っておくと楽になります。
教員発信で意識しておきたい軸はシンプルです。
・個人を特定しない
・学校を特定しない
・評価や批判を書かない
・事実より思考を書く
ポイントはここです。
出来事より思考を書く
これだけでリスクは大きく下がります。
発信の本質は「正解提示」ではない
炎上が怖くなるもう一つの理由があります。
「正しいことを書かなければいけない」
と思ってしまうことです。
でも、教員の発信は
正解の提示である必要はありません。
むしろ価値があるのは、
・迷い
・仮説
・振り返り
・問い
途中の思考です。
完成形を書こうとすると怖くなります。
思考を書こうとすると、怖さは少し下がります。
それでも怖いときに考えたいこと
最後に。
発信が怖いと感じるのは、
それだけ仕事に誠実だからだと思います。
でも同時に、こうも考えられます。
発信しない場合、
実践は校内で消えていきます。
・職員室での会話で終わる
・学年で共有して終わる
・年度が変わって消える
怖さと同時に、
もったいなさも存在しています。
まとめ
炎上が怖いと感じるのは自然なことです。
でもその正体は、多くの場合「評価への不安」です。
そして、思考を書く発信は、
想像しているほど危険な行為ではありません。
怖さをゼロにすることはできません。
でも、整理することはできます。
そして整理できると、
「やらない理由」ではなく
「どうやるか」を考えられるようになります。
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