【実践を「出来事」で終わらせない振り返り方】
去年どうやったんだっけ
授業が終わったあと、私たちはよくこう言います。
「今日はうまくいった」「今日は微妙だった」。
でも、その言葉はほとんどの場合、その日のうちに消えてしまいます。
忙しさの中で次の授業準備に追われ、気づけば数日後には記憶も薄れている。
そして次の年、同じ学年・単元が来たときに思います。
「去年どうやったんだっけ?」
この繰り返しは、多くの教員が経験しているはずです。
授業が消えていくのは、授業が悪いからではありません。
振り返りが「出来事」で止まっているからです。
出来事は、放っておくと消えていく
授業は毎日行われます。
つまり、出来事は毎日上書きされます。
昨日の授業の記憶は、今日の授業に押し流されます。
一週間前の授業は、ほとんど思い出せません。
これは記憶力の問題ではありません。
構造の問題です。
出来事は、言葉にしない限り残らない。
だからこそ振り返りが必要になります。
振り返りは「感想」ではない
振り返りと聞くと、感想を書くことだと思われがちです。
・楽しかった
・盛り上がった
・時間が足りなかった
これらは大切ですが、ここで止まると授業は変わりません。
なぜなら、次にどうするかが見えてこないからです。
振り返りとは、
出来事 → 理由 → 次の行動
まで進めることです。
この「理由」が入った瞬間、振り返りは思考になります。
振り返りを変える3つの問い
授業後にすべてを書こうとすると続きません。
だからこそ、問いを固定しておくと振り返りは一気に楽になります。
授業後に考えるのは、この3つだけで十分です。
① 何が起きたか
事実を書きます。評価や解釈はまだ不要です。
児童の反応、時間配分、予想外の出来事。
とにかく「出来事」を残します。
② なぜ起きたのか
ここが最も重要です。
教材?指示?時間配分?児童の実態?
原因を仮説で構いませんので言葉にします。
③ 次はどうするか
ここまで来て初めて授業が未来につながります。
次回の改善点を一行で十分なので書きます。
この3つがそろったとき、授業は記録ではなく資産になります。。
振り返りは未来の自分へのメッセージ
振り返りの一番の読者は、今の同僚ではありません。
未来の自分です。
一年後、同じ単元を前にした自分。
その自分が助かる文章を書いていると考えると、振り返りは意味を持ちます。
・ここで時間が足りなくなる
・この発問で反応が変わった
・この順番にしたら理解が進んだ
こうした一行が、次の授業準備を大きく変えます。
出来事は、言葉にして初めて学びになる
授業は毎日行われます。
でも、学びは毎日生まれているとは限りません。
学びが生まれるのは、出来事が言葉になったときです。
授業をするだけでは、授業は変わりません。
振り返りを書いたとき、初めて次の授業が変わります。
実践を「出来事」で終わらせない。
その小さな一歩が、授業を積み重ねていく力になります。。
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