【感想と考察の違いを整理する】
感想と考察
授業後、こんな振り返りを書いたことはありませんか。
「子どもたちが楽しそうだった」
「活発に発言していた」
「いい雰囲気で終われた」
どれも大切な記録です。
でも、ここで止まってしまうと、次の授業にはつながりません。
この違いを一言で言うと、
感想で止まっている状態です。
発信や振り返りを続けるためには、
感想から考察へ進む視点が必要になります。
感想とは何か
まず整理しておきたいのは、感想は悪いものではないということです。
感想は、授業直後のリアルな記録です。
現場の温度が最も高い状態の言葉です。
・楽しかった
・盛り上がった
・静かだった
・難しそうだった
これらはすべて、重要な一次情報です。
ただし、そのままでは再現できません。
なぜなら、理由が書かれていないからです。
考察とは何か
考察は、出来事に「理由」を与える作業です。
感想
→ 何が起きたか
考察
→ なぜ起きたか
例えば、先ほどの感想を考察に変えるとこうなります。
感想:子どもたちが楽しそうだった
考察:活動の選択肢を増やしたことで、自分で決める場面が増えたから
感想:発言が多かった
考察:ペアで話す時間を先に取ったことで、安心して発言できたから
ここで初めて、次の授業に使える情報になります。
感想で止まりやすい理由
多くの振り返りが感想で止まるのには理由があります。
それは、授業直後は忙しいからです。
授業が終わると、すぐ次の仕事が始まります。
時間がない中で書けるのは、短い記録です。
そしてもう一つ。
感想は「すぐ書ける」からです。
一方、考察は時間が必要です。
思い出し、整理し、理由を考える必要があります。
だからこそ、意識しないと考察は生まれません。
感想から考察へ進む質問
感想を考察に変えるための方法はシンプルです。
質問を一つ足すだけです。
その質問はこれです。
「なぜ?」
・なぜ盛り上がった?
・なぜ難しそうだった?
・なぜ静かだった?
・なぜ時間が足りなかった?
この問いを足すだけで、思考が動き始めます。
「なぜ」を3回繰り返す
さらにおすすめなのは、
「なぜ」を一度で終わらせないことです。
例:
発言が多かった
→ なぜ?
ペアトークを入れたから
→ なぜ?
安心して話せる準備になったから
→ なぜ?
全体発表への心理的ハードルが下がったから
ここまで来ると、授業設計の視点が見えてきます。
発信は考察の練習になる
ブログを書く意味の一つは、
考察の練習になることです。
文章にしようとすると、自然に「理由」を探し始めます。
・なぜこの方法を選んだのか
・なぜうまくいったのか
・なぜ違和感が残ったのか
書くことは、考えることです。
感想は出発点
最後に大事なことをもう一度。
感想は不十分なのではありません。
出発点です。
感想 → 質問 → 考察 → 次の授業
この流れが生まれると、振り返りは循環になります。
授業の記録が、次の授業をつくる材料になります。
まずは、授業後のメモに一言足してみてください。
「なぜ?」
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