「うまくいった理由」を言語化する難しさ

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【「うまくいった理由」を言語化する難しさ】

1日の終わり


授業が終わったあと、
「今日はうまくいった」と感じる日があります。

児童の反応が良かった。
活動が盛り上がった。
理解が進んでいる実感があった。

そんな日は、少しうれしい気持ちで一日が終わります。

でも、数日後にこう思います。
「何がよかったんだっけ?」

成功した授業ほど、理由が曖昧なまま終わってしまう。
これは多くの教員が感じていることです。

なぜ成功の理由は言葉にしにくいのか


うまくいかなかった授業は、考え続けます。

・どこが悪かったのか
・何が足りなかったのか
・次はどうするか

一方で、うまくいった授業は違います。
満足して次に進んでしまいます。

つまり、成功は思考を止めやすいのです。

反省は言葉になる。
満足は言葉にならない。

これが、言語化の難しさの正体です。

成功は「空気」で説明されがち


成功した授業を振り返ろうとすると、
こんな言葉が並びます。

・雰囲気が良かった
・盛り上がった
・集中していた

どれも間違ってはいません。
でも、再現できません。

なぜなら、原因ではなく結果だからです。

結果ではなく「きっかけ」を探す


言語化を進めるためには、視点を変える必要があります。

見るべきなのは、成功の結果ではなく
成功が動き始めた瞬間です。

・どの発問で空気が変わったか
・どの活動から集中が続いたか
・どの説明で理解が進んだか

授業には、流れが変わる瞬間があります。
そこを見つけることが言語化の第一歩です。

成功を分解する3つの視点


うまくいった授業を振り返るときは、次の3つで分解します。

① どこで変化が起きたか
授業のどの場面で児童の反応が変わったか。

② 何が引き金になったか
発問?活動?順番?教材?
変化のきっかけを探します。

③ 他の授業でも使えるか
ここまで来て、初めて再現性が生まれます。

成功が「感想」から「知識」に変わる瞬間です。

成功を言語化すると授業が安定する


成功した授業は、そのままでは偶然に近い状態です。
でも、理由を言葉にした瞬間に変わります。

偶然 → 再現可能

この変化はとても大きいです。

なぜなら、次の授業準備が変わるからです。

・この順番で進めよう
・この発問を入れよう
・この活動は外さない

成功が設計に組み込まれていきます。

成功の言語化は未来の自分を助ける


一年後、同じ教科・同系統の単元を前にした自分。
そのときに役立つのは、授業の記憶ではありません。

言葉です。

・この発問で理解が進んだ
・ここで活動を入れると集中が続いた
・この順番が効果的だった

こうした一文が、次の授業を支えます。

「うまくいった」で終わらせない


授業がうまくいった日は、
そのまま終わらせたくなります。

でも、その日こそ振り返りのチャンスです。

成功は偶然ではありません。
理由があります。

その理由を言葉にしたとき、
授業は積み重なっていきます。

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