前回の記事では、校内研修でスプレッドシート振り返りが定着するまでの失敗を書きました。
今回は、実際に定着していった具体的な運用方法をまとめます。
ここからはかなり実務寄りの話です。
前提:目的は「回収」ではなく「循環」
最初に結論です。
振り返りは
集める仕組みではなく、回る仕組みを作らないと定着しません。
そのために変えたことを、順番に紹介します。
① フォームは「2問だけ」にする
最初は質問を多く作っていました。
・良かった点
・改善点
・感想
・質問
・今後の活用
結果:書くのが負担。
現在は固定2問です。
Q1:次回までに試してみたいこと
Q2:困っていること・不安なこと
これだけにしました。
理由はシンプルです。
- 行動につながる
- 次の研修に直結する
- 書く負担が小さい
振り返りは「深さ」より継続性が優先でした。
② 回答は「必ず次回で使う」
ここが最重要ポイントです。
次回研修の冒頭で必ず実施します。
スライド1枚で紹介。
- 試してみた実践を紹介
- 多かった困り感を共有
- コメントを引用
この5分があるだけで、入力率が安定します。
理由は明確です。
書いたことが消えないから。
③ コメントを「引用」する
匿名でも構いません。
スライドにそのまま掲載します。
例:
朝の会でフォームを使ってみました
低学年の入力に時間がかかりました
これだけで空気が変わります。
「読まれている」
「使われている」
振り返りが参加型になります。
④ 困り感を次回テーマにする
振り返りの「困っていること」は宝です。
次回研修テーマの決め方:
- 多い困り感を抽出
- 次回のミニ研修に反映
- 実践例を紹介
すると研修がこう変わります。
「用意された内容」
→ 現場から生まれる内容
ここから研修が循環し始めました。
⑤ 共有は「リンク配布だけ」にしない
リンクを送るだけでは見られません。
現在は3段階で共有しています。
- 次回研修で紹介
- スライドにまとめる
- スプレッドシートは保管庫
「見る入口」を作ることが重要でした。
運用まとめ(すぐ使える形)
校内研修振り返りの基本形:
- フォーム質問は2問
- 次回研修冒頭で必ず紹介
- コメントを引用
- 困り感を次回テーマへ
- 共有はスライド中心
これで定着しました。
おわりに
振り返りは、ツールの問題ではありません。
運用設計の問題でした。
回収 → 共有 → 次回活用
この循環ができたとき、振り返りは自然に続くようになりました。
校内研修DXの中でも、特に効果を感じた実践の一つです。
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