はじめに
教育DXの話をすると、反応は大きく分かれます。
「便利ですよね!」
「もっと活用したいです!」
そしてもう一つ。
「うーん…私はまだいいかな」
以前の私は、正直に言うと少し焦っていました。
“慎重な先生”を見るたびに思っていました。
早く進めなければ。
遅れてしまう。
でも、ある言葉をきっかけに考え方が大きく変わりました。
研修後の雑談で言われた一言
校内研修でICT活用の話をした日のことです。
スプレッドシートやフォーム、クラウド共有など、
かなり熱量高めに紹介しました。
「これは便利ですよ!」
「こんなこともできます!」
手応えは悪くありませんでした。
多くの先生がうなずいてくれていました。
研修が終わり、片付けをしていると、
ベテランの先生が声をかけてくれました。
「さっきの話、すごく勉強になったよ」
内心、少しほっとしました。
その先生はICTに慎重なタイプだったからです。
そして続けて言われた一言。
「でもね、子どもを見る時間は減らないよね?」
その瞬間、言葉が止まりました。
私が語っていたのは「便利さ」だった
そのとき気づきました。
私は研修でずっと話していました。
・効率化
・時短
・共有
・自動化
全部正しいことです。
でも、その先生が見ていたものは違いました。
子どもを見る時間が増えるのか。
たったそれだけでした。
そして私は、その問いに
はっきり答えられませんでした。
ICTへの慎重さは“抵抗”ではなかった
よく考えれば当たり前でした。
授業はずっと、こんな流れです。
- 全体で説明
- 個人で考える
- 共有する
- 全体でまとめる
その日から、見え方が変わりました。
ICTに慎重な先生は
変化を嫌がっているわけではありませんでした。
本当に心配していたのは
・子どもとの関係
・授業の質
・学びの深さ
つまり、教師として一番大切にしている部分でした。
慎重なのは当然でした。
「便利になるから」では、動かない。
「子どもにとって意味があるか」で考えていた。
それはむしろ、とても健全な姿勢でした。
それから説明の仕方が変わった
それ以降、ICTの話をするときに
一番最初に話すことが変わりました。
以前
→ できることを説明する
今
→ 子どもの変化を話す
・振り返りが増えた
・考えが見えるようになった
・困っている子に早く気づけた
すると不思議なことが起きました。
以前よりも、ずっと反応が良くなりました。
教育DXは「機能」の話ではなかった
あの言葉は、今も残っています。
「子どもを見る時間は減らないよね?」
教育DXは
・アプリの話でも
・端末の話でも
・スキルの話でもありません。
子どもを見る時間をどう守るか。
そのための環境づくりでした。
まとめ
ICTに慎重な先生の言葉が教えてくれたこと。
教育DXで一番大切なのは
「何ができるか」ではなく
「子どもに何が起きるか」
この視点を忘れないようにしたいと、今も思っています。これだけです。
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