教員間の話
教育DXの話をすると、よく聞かれる質問があります。
「仕事って減りましたか?」
正直に言えば、仕事は減っていません。
でも、はっきり言えることがあります。
“やらなくてよくなった仕事”は確実にある。
今回は、デジタル化の中で静かに消えていった仕事について整理してみます。
「忙しさ」の正体は作業だった
以前の働き方を振り返ると、忙しさの多くは「授業」そのものではありませんでした。
・回収する
・並べる
・数える
・転記する
・配る
・探す
つまり、情報を動かす仕事です。
紙中心の環境では、情報は「物」として存在します。
だから必ず「動かす作業」が発生します。
デジタル化で変わったのはここでした。
情報が動かなくなった。
やらなくなった仕事①
配布と回収
紙の授業には必ずこの流れがありました。
印刷 → 配布 → 回収 → 仕分け → 返却
当たり前すぎて疑っていませんでしたが、
今振り返ると驚くほど時間を使っていました。
デジタル配布になるとどうなるか。
・配る時間がゼロ
・回収が不要
・欠席者対応が不要
・紛失対応が不要
「提出していない子を探す」仕事が消えました。
これは思っている以上に大きな変化です。
やらなくなった仕事②
転記と集計
以前はよくありました。
・振り返りカード → Excelへ入力
・テスト結果 → 一覧表へ転記
・アンケート → 手集計
つまり、同じ情報を何度も書き直す仕事です。
デジタルでは、入力された瞬間に一覧になります。
・自動集計
・自動並び替え
・自動保存
「まとめる作業」が消えました。
やらなくなった仕事③
探す・なくす・作り直す
紙の仕事で必ず起きること。
・提出物が見つからない
・どこに置いたか分からない
・去年の資料が出てこない
・データを作り直す
これは地味ですが、かなり時間を奪われます。
デジタルでは基本的に
検索すれば出てくる。
「探す時間」がほぼ消えました。
やらなくなった仕事④
“同じもの”を何度も作る
以前は毎年作っていました。
・掲示物
・カード
・一覧
・テンプレート
紙は保存や再利用が難しいため、
毎年「作り直し」が発生します。
デジタルでは
・複製
・共有
・再利用
一度作れば積み上がる。
ここは年数が経つほど効いてきます。
やらなくなった仕事⑤
情報を“伝達するだけ”の作業
・配布物での連絡
・口頭での確認
・掲示での周知
紙中心の環境では、情報を届けるだけで手間がかかりました。
デジタルでは
・一斉共有
・履歴が残る
・いつでも確認できる
「伝えたかどうかを確認する仕事」も減りました。
減ったのは仕事ではなく「摩擦」
ここまで書いて気づくことがあります。
消えた仕事の共通点。
どれも“学びそのものではない仕事”
授業に必要ではある。
でも本質ではない。
教育DXが減らしたのは仕事量というより
仕事の摩擦だったのだと思います。
だから時間が生まれる
・子どもを見る時間
・授業を考える時間
・同僚と話す時間
派手な変化ではありません。
でも、確実に
「本来使いたい時間」が戻ってきています。
まとめ
デジタル化で消えた仕事。
・配布と回収
・転記と集計
・探す作業
・作り直し
・伝達の手間
仕事がゼロになったわけではありません。
でも、
やらなくてよくなった仕事は確実にある。
教育DXの効果は、ここに静かに現れていると感じています。
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