正直に言うと、
最初に気になったのは「量」だった
振り返りをデジタルにしたとき、最初に頭に浮かんだのは、とても現実的な疑問でした。
「これ、結局書く量は増えるんだろうか?」
教育DXの文脈では
・振り返りの質が上がる
・学びが深くなる
・メタ認知が育つ
そういう言葉が並びます。
もちろん、それは分かります。
でも現場の感覚としては、もっと素朴な疑問がありました。
紙の振り返りって、そもそもあまり書かれない。
・3行で終わる
・「楽しかったです」で終わる
・白紙も普通にある
だから思ったんです。
デジタルにしたら、まず“書く量”は変わるのか?
これは小さな問いに見えて、実はとても大きな問いでした。
紙の振り返りの現実
紙の振り返りを思い出してみてください。
授業の最後5分。
プリント配布。
「今日の振り返りを書きましょう」
そして教室はこうなります。
・書き終わるのが早すぎる子
・何を書けばいいか止まる子
・空白のまま時間が過ぎる子
回収して読むと、よく見る文章が並びます。
- 楽しかったです
- 難しかったです
- またやりたいです
もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、正直に言うとこう感じていました。
「本当に思っていること、これだけ?」
書けないのは、考えていないからではありません。
書くこと自体がハードルになっている。
これが紙の振り返りの一番大きな壁でした。
デジタルに変えた最初の変化
スプレッドシートやフォームで振り返りを始めたとき、最初に起きた変化は意外なものでした。
書き始めるまでの時間が短くなった。
紙のときは
- 鉛筆を持つ
- プリントを見る
- 何を書くか考える
- 書き始める
デジタルは
- 画面を見る
- そのまま入力
たったこれだけの違いなのに、体感はかなり違いました。
そして、最初に感じた変化。
「白紙が消えた」
これは本当に大きな変化でした。
結論:書く量は“増えた”。
でも理由はそこじゃない
先に結論を書きます。
振り返りをデジタルにしたら、書く量は増えました。
ただし、ここが一番大事なポイントです。
入力しやすくなったからではありません。
本当に変わったのは、ここでした。
「書いてもいい」と感じる心理的ハードルが下がった
デジタル振り返りでは、
- 消して書き直せる
- 間違えても跡が残らない
- 途中でも書き足せる
- 周りに見られにくい
つまり、
「とりあえず書いてみる」ができるようになった。
紙の振り返りは、最初の一文字が重い。
デジタル振り返りは、最初の一文字が軽い。
この差が、書く量を変えました。
※「消しゴムでも消して書き直せる。」「あえて周りと共有する振り返り」も勿論あります。
書く量が増えたときに起きた“予想外の変化”
そして、ここからが本当に面白いところでした。
書く量が増えると、授業の終わりの空気が変わったのです。
以前は
- 「もう終わり?」
- 「早く休み時間にならないかな」
だったのが、
デジタル振り返りでは
- まだ入力している子がいる
- 途中でやめない子がいる
- 書き足している子がいる
つまり、
振り返りの時間が「作業」から「思考」になった。
これは、完全に予想外の変化でした。。
まとめ:量が増えたのは“結果”だった
最初の問いに戻ります。
振り返りをデジタルにしたら、書く量は増えたのか?
答えはYESです。
でも本質はここではありません。
本当に変わったのは、
- 書き始めるハードルが下がった
- とりあえず書けるようになった
- 書きながら考えるようになった
その結果として、量が増えただけでした。
つまり、
デジタル化は「量」を増やしたのではなく
「書き始められる環境」を作った
これが一番大きな変化でした。
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