スプレッドシート振り返りを定着させるー回収から“循環”へー【具体運用編】

現場で進める教育DX
この記事は約3分で読めます。

前回の記事では、校内研修でスプレッドシート振り返りが定着するまでの失敗を書きました。
今回は、実際に定着していった具体的な運用方法をまとめます。

ここからはかなり実務寄りの話です。

前提:目的は「回収」ではなく「循環」


最初に結論です。

振り返りは
集める仕組みではなく、回る仕組みを作らないと定着しません。

そのために変えたことを、順番に紹介します。

① フォームは「2問だけ」にする


最初は質問を多く作っていました。

・良かった点
・改善点
・感想
・質問
・今後の活用

結果:書くのが負担。

現在は固定2問です。

Q1:次回までに試してみたいこと
Q2:困っていること・不安なこと

これだけにしました。

理由はシンプルです。

  • 行動につながる
  • 次の研修に直結する
  • 書く負担が小さい

振り返りは「深さ」より継続性が優先でした。

② 回答は「必ず次回で使う」


ここが最重要ポイントです。

次回研修の冒頭で必ず実施します。

スライド1枚で紹介。

  • 試してみた実践を紹介
  • 多かった困り感を共有
  • コメントを引用

この5分があるだけで、入力率が安定します。

理由は明確です。

書いたことが消えないから。

③ コメントを「引用」する


匿名でも構いません。

スライドにそのまま掲載します。

例:

朝の会でフォームを使ってみました
低学年の入力に時間がかかりました

これだけで空気が変わります。

「読まれている」
「使われている」

振り返りが参加型になります。

④ 困り感を次回テーマにする


振り返りの「困っていること」は宝です。

次回研修テーマの決め方:

  1. 多い困り感を抽出
  2. 次回のミニ研修に反映
  3. 実践例を紹介

すると研修がこう変わります。

「用意された内容」
→ 現場から生まれる内容

ここから研修が循環し始めました。

⑤ 共有は「リンク配布だけ」にしない


リンクを送るだけでは見られません。

現在は3段階で共有しています。

  1. 次回研修で紹介
  2. スライドにまとめる
  3. スプレッドシートは保管庫

「見る入口」を作ることが重要でした。

運用まとめ(すぐ使える形)


校内研修振り返りの基本形:

  • フォーム質問は2問
  • 次回研修冒頭で必ず紹介
  • コメントを引用
  • 困り感を次回テーマへ
  • 共有はスライド中心

これで定着しました。

おわりに


振り返りは、ツールの問題ではありません。

運用設計の問題でした。

回収 → 共有 → 次回活用

この循環ができたとき、振り返りは自然に続くようになりました。

校内研修DXの中でも、特に効果を感じた実践の一つです。

気になるところから、読んでみてください

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