低学年で“共有”をデジタル化して分かった限界と可能性ー低学年のデジタル共有、どこまでできる?

現場で進める教育DX
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実践の中で見えた「限界」と「可能性」


低学年でICTを使い始めたとき、まずやってみたくなるのが「共有」です。

・友達の考えを見る
・作品を見合う
・意見を比べる

デジタルなら簡単にできそうに思えます。
むしろ、低学年こそ効果が大きいのではないか。
そう期待して始めました。

しかし、実際にやってみるとすぐに分かります。

低学年のデジタル共有は、想像より難しい。

今日は、実践の中で見えた「限界」と「可能性」を整理します。

まず感じた“理想”


最初に思い描いていたのは、こんな姿でした。

・全員の作品が一瞬で見られる
・友達の考えを比べられる
・学び合いが自然に起きる

「共有」はICTの強みの代表格。
授業が一気に変わると考えていました。

でも、現実は違いました。振り返りは「深さ」より継続性が優先でした。

限界① 見るだけで終わる


作品を共有すると、子どもたちはとても喜びます。
友達の作品を見るのが楽しい。

でも、すぐに気づきます。

見ているだけ。

・「すごい!」
・「上手!」
・「かわいい!」

反応はある。
でも、学びにはつながりにくい。

共有が
鑑賞で止まってしまうのです。

限界② 操作に時間がかかる


低学年では、操作そのものが学習です。

・写真を撮る
・送信する
・開く
・スクロールする

これだけで時間がかかります。

共有時間が長くなると、授業の中心が
操作練習になってしまう。

ICTの難しさが一番出る部分でした。

限界③ 「何を見ればいいか」が分からない


全員の作品が並ぶと、子どもたちは迷います。

どこを見ればいいのか。
何に注目すればいいのか。

低学年にとって「比較」は難しい活動です。

共有しただけでは、
学びは生まれないと気づきました。

ここから見えた“可能性”


限界にぶつかり、共有をやめようかと思った時期もありました。
でも、やめなくてよかったと今は思います。

やり方を変えると、見える景色が変わりました。

可能性① 視点を与えると学びになる


変えたのは「見る視点」です。

例:
・色の使い方を見つけよう
・工夫しているところを探そう
・真似してみたいところは?

すると発言が変わりました。

・背景の色が違う
・形が大きい
・重ねている

共有が
比較の活動になりました。これで定着しました。

可能性② 全員共有でなくてよい


最初は「全員共有」にこだわっていました。
でもそれが負担でした。

今は
数人の作品を取り上げる形にしています。

・時間が短くなる
・視点が定まる
・話し合いが深まる

量より質。
ここが大きな転機でした。

可能性③ 共有が当たり前になる


継続すると変化が起きます。

・友達の作品を見ることが自然になる
・「見てほしい」が増える
・工夫が増える

共有が
学習の一部になります。

おわりに


低学年のデジタル共有は万能ではありません。

・共有しただけでは学びにならない
・操作負担が大きい
・視点が必要

でも同時に、

・比較が生まれる
・工夫が広がる
・学び合いが始まる

大きな可能性も感じています。

低学年の共有DXは、
「できる/できない」ではなく
どう設計するかの問題でした。

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