【1年生】【図画工作】【鑑賞】【ICT活用】1年生図工|「見るだけ」で終わらない。クラウドで鑑賞が変わった授業

授業づくりのリアル
この記事は約4分で読めます。

1年生の鑑賞が“対話の時間”に変わりました

実践の前提条件(リアルな状況)

  • 学年:1年生(2学期当初)
  • 教科・単元:図工「」(鑑賞)
  • ICT環境:タブレット操作経験あり(ただし操作習熟は限定的)
  • 1人1台端末環境あり
  • 校内で教育DX推進中

本実践は、端末活用の是非を問うものではありません。
**「何を目的にして使うかを授業設計として選択する」**ことを意図した実践です。

導入|1年生の鑑賞は本当に深まるのか

図画工作の鑑賞は、低学年では「見て終わり」「感想を少し言って終わり」になりがちです。
しかし学習指導要領では、1・2年生の鑑賞においても

  • 造形的な面白さや楽しさを感じ取る
  • 表したいことや表し方を考える
  • 自分の見方や感じ方を広げる

ことが求められています。

そこで本実践では、自分たちの作品を題材にした鑑賞活動を通して、
1年生でも主体的に学び合いながら見方・感じ方を広げられるのかを検証しました。

キーワードは次の2つです。

  • 誰と学ぶかを選ぶ
  • クラウドで視点を共有する

実践|「誰と・何で学ぶか」を選ぶ鑑賞授業

① 自分の作品の見どころを言語化する

まず鑑賞カードを配布し、自分の作品を見て次の2点を書きました。

  • 一番工夫したところ
  • 一番見てほしいところ

この時間を先に確保したことで、
話し合いで言葉が出ない児童の支援にもなりました。

② クラウドに作品と視点を提出

オクリンクプラスの提出ボックスを活用し、児童は2枚のカードを提出しました。

1枚目:作品写真
2枚目:見てほしい部分を赤で囲んだカード

これにより、授業中いつでも友達の作品と視点を見られる環境が整いました。

個々が本実践の重要なポイントです。

作品だけでなく「見る視点」も共有されたのです。

③ ペア鑑賞で対話の型を学ぶ

自由鑑賞の前に、まずはペアで紹介し合う時間を設定しました。

教師はモデルとして、

・〇〇が〇〇しているように見えた
・色の重なりがきれい

など、造形的な見方・考え方につながる言葉を提示しました。

全員が「紹介する」「記録してもらう」
経験を保障したことで、その後の活動が一気に活性化しました。

情報を探し出す経験」そのものを重視した判断です。

④ 学び方を自分で選ぶ自由鑑賞

その後、児童は学び方を自分で選択しました。

誰と学ぶか

  • 1人で
  • ペアで
  • グループで
  • 先生と一緒に

※今回「先生と一緒」には誰も選びませんでした。

何で学ぶか

  • 直接対話で鑑賞
  • タブレットで鑑賞
⑤ 実際に見られた学びの姿

1人で学ぶ児童
クラウド上の作品を見ながらカードを記入し、必要に応じて友達に質問。

ペアで学ぶ児童
隣同士で作品を紹介し合い、さらに他の友達の席へ移動して対話。

グループで学ぶ児童
4〜5人で集まり、
「不思議なところ」「面白いところ」を質問し合う姿が見られました。

教師が主導せずとも、児童同士の学び合いが成立していました。

成果|1年生の言葉が変わった瞬間

授業後、子どもたちの言葉は明らかに変化しました。

  • 色や形に注目して話す
  • 友達の視点に驚く
  • 自分の作品を説明しようとする

「そんな見方もあるんだ」

という言葉が自然に生まれ、
見方・感じ方が広がる瞬間が何度も見られました。

クラウドによる視点共有は、
鑑賞のハードルを大きく下げる手立てになりました。

課題と今後

今回は自由鑑賞の時間配分に課題が残りました。
今後は鑑賞の視点を段階的に提示し、
さらに見方を広げていきたいと考えています。

この実践から見えてきたこと

本実践から得られた気付きは大きく2つです。

① 学び方を選べば主体的な対話は生まれる
② クラウドは鑑賞の可視化に極めて有効

低学年でも
選択 × 可視化 によって対話的な学びが成立することを実感しました。

1年生でも、
自分の作品を語り、友達の作品から学ぶことは十分に可能です。

クラウドは作品を集める道具ではなく、
見方を広げるための道具でした。

図工の鑑賞は、もっと対話的な学びにできる。
その可能性を強く感じた実践でした。

次につながる視点

この実践は、

  • 他の図工単元
  • ICTを活用した振り返り
  • 学び方の選択を広げる環境づくり

へとつながっていきます。

(※関連記事はこの下にまとめています)

最後に

今回の実践を読んで、

「これは、どうなのか?」や

「ここは、どういう意図?」、

「もっとこうしたら・・」などのご意見がありましたら

ご自由にコメントにいただければと思います。

あなたの意見で、私の授業が変わります。

そして、子どもの学びが変わります。

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