【正直うまくいかなかった授業から学んだこと】
「うまくいかなかった授業」をどう受け止め、どう立て直したか
授業が終わったあと、
しばらく教室に残りました。
黒板には、予定通りの板書。
子どもたちも大きく荒れたわけではない。
でも、はっきりと分かりました。
今日は、うまくいかなかった。
静かに片付けをしながら、
胸の奥に重たいものが残っていました。
今回は、その日の記録です。
完成された実践ではなく、
立て直すまでの過程を書き残します。
何がうまくいかなかったのか
算数の授業でした。
自分の考えを図や式で説明する時間。
発問も準備していましたし、
交流の時間も確保していました。
けれど——
子どもたちの発言が、広がらない。
「同じです。」
「似ています。」
説明が深まらず、
黒板は“答えの整理”で終わってしまいました。
本当は、
考え方の違いに目を向けたかった。
でも、その場で修正できませんでした。
まずは、感情をそのまま認める
うまくいかなかった日は、
つい理由を探してしまいます。
- 時間配分が悪かった
- 準備不足だった
- 子どもが乗っていなかった
もちろん要因はあります。
でもその前に、
「悔しかった」
「焦っていた」
「取り戻そうとして余計に空回りした」
その感情を、まず認めるようにしています。
感情を無視すると、
原因の分析もどこかずれてしまうからです。
事実だけを書き出してみる
帰ってから、ノートにこう書きました。
- 発言は7人
- 同じ考えが続いた
- 比較の問いを出せなかった
- まとめを急いだ
評価や反省ではなく、
事実だけを並べます。
すると見えてきました。
「違いに気づかせる問いを、準備していなかった」
深めたいと言いながら、
深める仕掛けが足りていなかったのです。
立て直しのためにやったこと
次の時間、同じ単元で再挑戦しました。
変えたのは、大きく2つ。
① 比較する場面を意図的に作る
「どこが同じ?」ではなく、
「どこが違う?」から始めました。
黒板を左右に分け、
あえて対比させる形に。
すると、少しずつ
「ここが違うと思う」
という言葉が出てきました。
② まとめを急がない
前回は、時間が気になっていました。
今回は、
子ども同士のやり取りを途中で止めないと決めました。
沈黙があっても待つ。
正直、怖い時間です。
でもそのあと、
一人の子がぽつりと、
「やり方は違うけど、考えていることは同じかも。」
とつぶやきました。
その瞬間、
授業が少しだけ前に進んだ感覚がありました。
うまくいかなかった授業は、失敗ではない
もちろん、完璧ではありません。
でも前回よりは、
子どもの思考に近づけた気がしました。
うまくいかなかった授業は、
消したい記録ではなく、
次の授業の材料でした。
むしろ、
うまくいった日よりも多くのことを教えてくれます。
私が立ち返っている問い
うまくいかなかったとき、
私は3つを自分に問いかけます。
- 何を深めたかったのか。
- そのための仕掛けはあったか。
- 子どもの言葉を、最後まで聞けていたか。
正解を出すことよりも、
問い続けること。
それが、立て直す力になると感じています。
最後に
授業がうまくいかない日は、
きっと誰にでもあります。
大切なのは、
なかったことにしないこと。
その日の違和感を、
言葉にして残すこと。
この記録が、
あなたの教室での「うまくいかなかった日」を
少しだけ前向きに見つめるきっかけになればうれしいです。
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