【個別最適な学びと協働的な学びは、実際の授業でどう両立しているのか】
「両方大事」と言われるけれど
最近の教育の中でよく聞く言葉に、
「個別最適な学び」と「協働的な学び」があります。
一人一人が自分のペースで考えること。
そして、仲間と考えを共有しながら学ぶこと。
どちらも大切だと言われています。
ただ、実際の授業づくりの中では、
ふと迷うことがあります。
この二つは、どうやってつながるのだろう。
一人で考える時間を長く取った日のこと
ある授業で、
まずは一人でじっくり考える時間を長めに取りました。
子どもたちはノートに考えを書き、
それぞれのペースで問題に向き合っています。
教室は静かでした。
この時間は、
まさに「個別最適な学び」に近い場面だったと思います。
ただ、そのあとに
ある課題が見えてきました。
そのまま共有しても、対話が生まれにくい
個人で考えたあと、
子どもたちに考えを共有してもらいました。
しかし、思ったほど
やりとりは広がりませんでした。
発言は出るのですが、
「同じです」
「似ています」
といった形で終わってしまうことが多かったのです。
振り返ってみると、
個人思考と協働の間に“橋”がなかったのだと思いました。
間に「つなぐ時間」を作ってみた
次の授業では、
個人思考と全体共有の間に
小さなステップを入れてみました。
それは、
隣の人と考えを比べる時間です。
「どこが同じ?」
「どこが違う?」
と問いかけるだけの、
短い時間でした。
すると、教室の空気が少し変わりました。
考えが“見える”と話が始まる
二人で話しているとき、
「ここは同じだね」
「私はこう考えた」
といった言葉が少しずつ聞こえてきます。
そのあとで全体共有をすると、
先ほどよりも
「さっき話していて…」
「この考えと少し違うんですが…」
といった発言が出てきました。
個人で考えたことが、
少し整理された状態で
教室全体に広がっていったように感じました。
個別最適と協働の間にあるもの
この経験から感じたのは、
個別最適な学びと協働的な学びは、
別々に存在しているのではなく、
間のつながり方が大事なのではないか
ということでした。
一人で考える
↓
誰かと比べる
↓
全体で共有する
こうした流れがあると、
学びが少し動きやすくなるように感じています。
授業づくりの中で考えていること
まだ試行錯誤の途中ですが、
最近は授業を考えるときに
- 一人で考える時間
- 誰かとつなぐ時間
- 全体で広げる時間
この三つを意識するようになりました。
ほんの少しの違いですが、
教室の空気は変わることがあります。
おわりに
個別最適な学びと協働的な学び。
言葉としてはよく聞きますが、
実際の授業では
とてもシンプルな形で現れることもあります。
一人で考える時間と、
誰かと考えを比べる時間。
そのつながり方を少し工夫するだけで、
教室の学びが動き出すことがあります。
まだまだ模索の途中ですが、
こうした小さな試行錯誤を
これからも続けていきたいと思っています。
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