働き方改革が進まない理由を現場から考えるー変わらない構造を見つめるー

教育を考える
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現場の感覚


働き方改革という言葉は、すっかり定着しました。
時間外勤務の削減、業務の見直し、負担軽減。
取り組みは確かに進められています。

それでも現場では、こうした声をよく聞きます。

「忙しさはあまり変わっていない気がする。」

なぜこの感覚が生まれるのでしょうか。

「減らす」が実感になりにくい理由


働き方改革の多くは、
業務を減らす・見直すことを目標にしています。

・会議の精選
・行事の見直し
・文書の削減
・外部人材の活用

どれも重要な取り組みです。
実際に、減った業務もあるはずです。

それでも、忙しさの実感が変わらない。
ここに違和感が生まれます。

減った仕事と、増えた仕事


学校の仕事は、止まっていません。
むしろ、新しい仕事は増えています。

・ICT関連の業務
・個別対応の増加
・記録や報告の充実
・連携業務の増加

一つが減ると、別の仕事が増える。
この状態では、忙しさの総量は変わりません。

減った実感が生まれにくいのは、
入れ替わっているだけだからかもしれません。

「減らす」だけでは変わらない


ここで見えてくるのは、
業務量だけの問題ではないということです。

忙しさの正体は、量だけではありません。

・同時に考えることの多さ
・判断の連続
・責任の重なり

学校の仕事は、常に複数のことが同時進行します。
授業をしながら、次の授業を考え、
保護者対応を気にし、行事準備を進める。

この認知的な負荷は、数字では見えにくいものです。

「終わりが見えない仕事」


もう一つの特徴があります。
学校の仕事は、終わりが見えにくい。

・もっと良い授業ができるのではないか
・もっと丁寧に対応できるのではないか
・もっと準備が必要なのではないか

やろうと思えば、どこまでもできてしまう。
そして、その姿勢は評価されてきました。

終わりがない仕事は、
どこで止めればよいのかが分かりにくい。

これも忙しさの大きな要因です。

文化はすぐには変わらない


働き方改革は制度として進んでいます。
しかし、文化はゆっくり変わります。

・丁寧であることがよい
・子どものために時間を使う
・できる限り対応する

これらは大切な価値です。
同時に、忙しさを生む価値でもあります。

制度だけでは変わらない理由が、ここにあります。

変わり始めていることもある


それでも、変化は確かに始まっています。

・早く帰ることが話題になる
・業務の必要性を話し合う
・優先順位を考える

以前なら言葉にされなかったことが、
少しずつ話題になっています。

変化は、急には実感できません。
けれど、ゆっくり進んでいるのかもしれません。

問いは続く


働き方改革が進まない理由。
それは一つではありません。

業務量、認知的負荷、仕事の性質、文化。
さまざまな要因が重なっています。

だからこそ、この問いは続きます。
どうすれば「変わった」と実感できるのか。

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