教師の言葉が、学級の空気をつくるー何気ない一言が、教室の文化になる。ー

教育を考える
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つい、一言


授業の終わり、教室がざわついたとき。
つい口から出た一言を、あとで思い返すことがあります。

あの言い方でよかったのだろうか。
あの一言は、子どもにどう届いたのだろうか。

教師は一日中、言葉を使って仕事をしています。
説明する言葉、問いかける言葉、励ます言葉、注意する言葉。

そして、その言葉の積み重ねが、学級の空気を少しずつ形づくっていきます。

学級の「当たり前」は言葉から生まれる


教室には、目に見えない「当たり前」があります。

・発言してもよい雰囲気か
・間違えても大丈夫か
・友達の意見を聞こうとするか

こうした空気は、掲示物やルールだけで作られるわけではありません。
日々の声かけや反応の積み重ねの中で、ゆっくりと形づくられていきます。

教師がどんな言葉に反応し、どんな言葉を拾い上げるのか。
その選択が、学級の文化をつくっていきます。

反応される言葉が増えていく


子どもは、とても敏感です。
どんな発言が受け止められるのかを、すぐに感じ取ります。

・正解に近い発言が評価される教室
・早く答えた人が注目される教室
・理由を話すことが歓迎される教室

教師の反応は、無意識のうちに「望ましい行動」を示しています。

そして子どもは、その方向へと動き始めます。

教師が意図していなくても、
言葉の選び方は学び方の方向を決めています。

言葉は「評価」でもある


教師の言葉は、常に評価の側面を持っています。

「いいね」
「なるほど」
「早いね」
「さすが」

何気ない言葉ですが、
そこには「何がよいのか」というメッセージが含まれています。

例えば「早いね」という言葉。
それは、速さに価値があるというメッセージになります。

例えば「正解」という言葉。
それは、正しさに価値があるというメッセージになります。

言葉は、価値観を伝えています。

空気は一日では変わらない


学級の空気は、特別な言葉で一気に変わるものではありません。
日々のやり取りの中で、少しずつ積み重なっていきます。

だからこそ、教師自身も気づきにくいのだと思います。

けれど、振り返ってみると分かる瞬間があります。

・間違いを言えるようになった
・友達の考えをつなげて話すようになった
・自分の考えを最後まで話そうとするようになった

その変化の背景には、必ず言葉の積み重ねがあります。

言葉を変えると、見えるものが変わる


言葉を意識して変えてみると、
教室で見えるものも少し変わります。

・結果ではなく過程を拾う
・正解だけでなく理由を聞く
・速さではなく工夫に目を向ける

言葉を変えることは、
見ているものを変えることでもあります。

そしてそれは、学級の空気を変えることにつながります。

教師の言葉は、教室に残り続ける


教師の言葉は、その場で消えてしまうように見えます。
けれど実際には、教室に残り続けています。

子どもの中に、学級の中に、
「この教室では何が大切なのか」という形で残っていきます。

だからこそ、ときどき立ち止まって考えたくなります。

今、どんな言葉で教室をつくっているのだろうか。

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