問いは“誰に向けて”立てていますか -授業の発問が届くとき、届かないとき-

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【問いは“誰に向けて”立てていますか】

その問いは、誰に向けて立てていますか


授業で問いを立てるとき、
私は以前、こんなことを考えていました。

「良い問いになっているだろうか」
「教材の本質に迫れているだろうか」

もちろん、それも大切です。
ただ最近、もう一つ大事な視点があるのではないかと感じています。

それは、

「この問いは、誰に向けて立てているのか」

ということです。

教材に向けた問い


教材研究をしていると、
教材そのものに向かって問いを立てることがあります。

例えば国語なら、

「なぜこの場面で主人公はこの言葉を言ったのか」
「この表現にはどんな意味があるのか」

教材を深く読むためには、
とても大切な問いです。

ただ、この問いをそのまま授業で投げたとき、
子どもが動かないことがあります。

教材としては良い問いでも、
子どもにとっては遠い問いになっていることがあるからです。

教師に向けた問い


もう一つあるのは、

教師自身に向けた問いです。

例えば、

「この場面のポイントは何だろう」
「子どもに気付かせたいことはどこだろう」

こうした問いは、
授業を構想する上ではとても大事です。

ただ、これもまた
子どもにそのまま届く問いとは限りません。

教師の思考の問いと、
子どもが考える問いは
少し性質が違うことがあります。

子どもに向けた問い


授業で実際に機能する問いは、
多くの場合

子どもに向けて立てられた問い です。

→ 良い発問だったはずなのに、子どもが動かなかった理由

例えば、

「この場面で、主人公はどんな気持ちだったと思う?」
「もし自分だったらどうする?」

こうした問いは、
子どもが自分の言葉で考えやすい問いです。

教材の本質に迫る問いとは
少し違う形になることもありますが、

子どもが考え始める入口になる問い

でもあります。

問いには、いくつかの“向き”がある


授業づくりを振り返っていると、
問いにはいくつかの「向き」があるように感じます。

  • 教材に向けた問い
  • 教師の思考のための問い
  • 子どもに向けた問い

この三つが、
授業の中で少しずつ形を変えながら使われているように思います。

教材研究のときには
教材に向かって問いを立てる。

授業設計のときには
教師自身の問いを整理する。

そして授業では、
子どもが考えられる問いに言い換える。

この流れがうまくいくと、
問いが授業の中で動き始めるように感じます。

問いは「変換」されていく


教材研究のときに立てた問いが、
そのまま授業で使われるとは限りません。

むしろ多くの場合、

問いは少しずつ形を変えながら授業に現れます。

教材研究の問い

授業設計の問い

子どもに向けた問い

そうやって問いが変換されると、
子どもが考える時間が生まれることがあります。

おわりに


問いを立てるとき、

「良い問いかどうか」

を考えることは多いですが、
もう一つ大事なのは

「誰に向けて立てている問いなのか」

という視点なのかもしれません。

教材に向けた問い、
教師のための問い、
子どもに向けた問い。

その違いを少し意識するだけで、
授業の中で問いの見え方が変わることがあると感じています。

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