【教員は「毎回ゼロから作るな」|仕事を使い回す技術】
使い回す
「また最初から作り直しか……。」
そんなふうに感じたことはありませんか。
学級通信。
ワークシート。
授業スライド。
学年だより。
保護者会資料。
学校には毎年のように繰り返される仕事がたくさんあります。
それなのに、
毎回ゼロから作ってしまう。
実はこれが、多くの教員が忙しくなる大きな原因の一つです。
私は若手の頃、
「前年度のものを使うのは手抜きではないか」
と思っていました。
しかし今は違います。
むしろ、
仕事を上手に使い回せる人ほど、子どもに向き合う時間を確保できる。
そう感じています。
今回は、教員が実践したい「仕事を使い回す技術」について考えてみます。
なぜ教員は毎回作り直してしまうのか
教員には独特の文化があります。
それは、
「今年の子どもたちには今年の教材を」
という考え方です。
もちろん大切な視点です。
しかし、
それが極端になると、
- 毎年ワークシートを作り直す
- 毎年通信のデザインを変える
- 毎年授業スライドを作り直す
という状態になります。
その結果、
膨大な時間が失われていきます。
企業では当たり前の「資産化」
企業の世界では、
同じ仕事を何度も繰り返さない工夫が重視されます。
一度作ったものは、
- テンプレート化する
- マニュアル化する
- 共有する
- 改善しながら使う
のが基本です。
なぜなら、
毎回ゼロから作るのは非効率だからです。
これは学校でも同じです。
使い回してよい仕事① 学級通信
学級通信は代表例です。
毎回デザインから考える必要はありません。
例えば、
- タイトル
- レイアウト
- 写真配置
- 定型文
をテンプレート化しておけば、
内容を入れ替えるだけで完成します。
通信作成時間は大幅に短縮できます。
使い回してよい仕事② 授業スライド
授業スライドも同様です。
私は以前、
毎時間のように新しいスライドを作っていました。
しかし、
よく考えると毎年同じ単元を教えています。
もちろん改善は必要です。
ですが、
「改善」と「作り直し」は違います。
前年度のスライドをベースに修正するだけで十分です。
使い回してよい仕事③ ワークシート
ワークシートも資産になります。
むしろ、
一度使った後の方が価値があります。
なぜなら、
- 子どもがつまずいた場所
- 分かりにくかった部分
- 書き込み量
が見えているからです。
毎回新しく作るより、
改善しながら使う方が質も高まります。
使い回してよい仕事④ 保護者会資料
保護者会で話す内容は、
毎年大きく変わるわけではありません。
- 学級経営方針
- 学習について
- 生活について
- 行事予定
などは共通部分が多くあります。
資料を保存しておけば、
翌年の準備時間を大きく減らせます。
使い回してよい仕事⑤ 校務分掌資料
校務分掌の資料も同じです。
毎年、
前年度資料を探している先生は少なくありません。
だからこそ、
自分で整理して残しておくことが大切です。
使い回しを成功させるコツ
フォルダ管理を徹底する
せっかく作った資料も、
見つからなければ意味がありません。
おすすめは、
年度別ではなく単元別に整理することです。
例えば、
- 国語
- 算数
- 学級経営
- 通信
- 保護者会
のように分類します。
翌年探しやすくなります。
完成を目指さない
意外に重要なのがこれです。
多くの先生は、
「完璧になったら保存しよう」
と考えます。
しかし、
完璧な教材など存在しません。
まず保存する。
来年改善する。
その繰り返しで十分です。
他人の力を借りる
使い回しは、
自分の資料だけに限定する必要はありません。
学年の先生や同僚が作ったものも活用できます。
むしろ、
学校全体で共有できれば効果は何倍にもなります。
本当に時間を使うべきこと
ここで改めて考えたいことがあります。
教員の仕事は、
教材を作ることではありません。
本来の仕事は、
子どもを成長させることです。
もし資料作りに1時間使うなら、
そのうち30分を子どもとの対話に使えた方が価値が高いかもしれません。
だからこそ、
作業は効率化し、
教育に時間を使うべきなのです。
「使い回す」は手抜きではない
仕事を使い回すと、
罪悪感を覚える先生もいます。
しかし、
それは手抜きではありません。
むしろ、
限られた時間の中で成果を最大化する工夫です。
毎回ゼロから作ることが努力ではありません。
子どもにとって価値のある時間を増やすことこそ、本当の努力ではないでしょうか。
まとめ
教員は真面目な人が多いからこそ、
毎回ゼロから作ろうとしてしまいます。
しかし、
その働き方ではいつか限界が来ます。
今回紹介したポイントはこちらです。
- 学級通信はテンプレート化する
- 授業スライドは改善しながら使う
- ワークシートは資産として蓄積する
- 保護者会資料を保存する
- 校務分掌資料を整理する
- フォルダ管理を徹底する
- 学年や学校で共有する
仕事は頑張るほど増えていきます。
だからこそ、
「作る力」だけでなく「残す力」も教員に必要なスキルです。
来年の自分を助けるために、今日作った資料を資産として残していきましょう。
次に読むなら…
このテーマに関心を持った方には、次の記事もおすすめです。
時間を効率化させると授業が深くなる。☝️
区切ると整理される。☝️
仕事のスピードを上げたい方はこちら。☝️



sigotowohannbunnnisurutu-ru.jpg)
コメント