【授業が静かすぎた日、何が起きていたのかを振り返る】
あの日の授業は、とても静かでした
その日の授業は、
驚くほど静かでした。
私語もほとんどなく、
子どもたちはノートを書き、
黒板を見て、
指示どおりに作業を進めていました。
一見すると、
「落ち着いた授業」に見えるかもしれません。
しかし、授業が終わったあと、
どこか違和感が残っていました。
子どもたちは静かだったのに、
学びが動いた感じがあまりしなかったのです。
その違和感をあとから振り返ってみると、
いくつかのことに気づきました。
静かだった理由① 問いが広がらなかった
授業の中心になる問いは用意していました。
しかし振り返ってみると、
その問いは、
子どもが考え続けるタイプの問いではなかったように思います。
少し考えれば答えが見えてしまう問いだったため、
子どもたちはすぐに作業に移り、
そのまま静かに進んでいきました。
考えが広がる場面が少なかったため、
自然と発言や対話も生まれにくかったのだと思います。
静かだった理由② 子ども同士の視点が交わらなかった
その日の授業では、
個人で考える時間を長めに取っていました。
それ自体は大切な時間ですが、
子ども同士の考えが交わる場面が少なかったことに気づきました。
誰かの考えを聞いて
「それはどういうこと?」
「自分はこう思った」
といったやりとりが生まれると、
教室の空気は少し動き始めます。
この日は、そのきっかけを
うまく作れていなかったのかもしれません。
静かだった理由③ 「安心して迷う空気」が弱かった
もう一つ感じたのは、
子どもたちが慎重に授業を受けているような雰囲気でした。
間違えないように、
正解を探すように、
静かに取り組んでいる。
もちろん、落ち着いて学ぶ姿も大切ですが、
ときには
「ちょっと違うかもしれないけど…」
といった言葉が出てくる教室の方が、
学びは動きやすいように感じています。
この日は、
そうした迷いを言葉にする空気が少し弱かったのかもしれません。
「静かさ」をどう受け止めるか
授業が静かだったからといって、
必ずしも良くないわけではありません。
集中して考えている時間は、
むしろ大切です。
ただ、
静かさの理由は何なのかを
あとから考えてみることは大事だと感じています。
- 問いが広がらなかったのか
- 子どもの考えが交わらなかったのか
- 発言しにくい空気だったのか
そうした視点で振り返ると、次の授業で変えてみたいことが少し見えてきます。
次の授業で意識したこと
次の授業では、
次の2つを少しだけ変えてみました。
- 友達の考えを聞く時間を意図的につくる
- 「違う考えも出してみよう」と声をかける
すると、
教室の空気は少し変わりました。
発言が急に増えたわけではありませんが、
子ども同士のやりとりが少しずつ生まれ始めました。
小さな変化ですが、
こうした調整を重ねながら
授業をつくっていくことが大切なのだと感じています。
おわりに
授業をしていると、
「今日は静かだったな」
と感じる日があります。
その静けさの中で
何が起きていたのかを振り返ると、
授業づくりについて
新しい気づきが生まれることがあります。
完成された授業というより、
こうした小さな振り返りの積み重ねが、
少しずつ授業を変えていくのかもしれません。
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