NotebookLM
「NotebookLMが便利だと聞くけれど、学校ではどう使えばいい?」
「生成AIは使っているけれど、校務でどう活用すればいいのか分からない」
「大量のPDFや資料を読んだり、整理したりする仕事を何とかしたい……」
そんな先生におすすめしたいのが、山本康太先生の『いちばんやさしい 先生が校務に使えるGoogle NotebookLMの教本 人気講師が教える学校業務を効率化するAI活用法』です。
2026年1月にインプレスから発売された本書は、Google NotebookLMを学校現場の校務にどう活用するかに特化した実践書です。
NotebookLMの基本操作だけではありません。
- 職員会議の準備
- 議事録作成
- 学校評価
- 研修
- 公文書・報告書
- 保護者・生徒対応
- 授業案・教材づくり
- 過去問分析
- テスト問題作成
- 生徒自身のNotebookLM活用
まで、学校現場の具体的な仕事を想定して紹介されています。
つまり、この本は、
「NotebookLMの使い方を学ぶ本」ではなく、「学校にすでにある資料を、NotebookLMでどう仕事につなげるかを学ぶ本」
だと感じました。だと感じました。
ー 信頼できる教育書のみ厳選しています。ー
『先生が校務に使えるGoogle NotebookLMの教本』とは?
『いちばんやさしい 先生が校務に使えるGoogle NotebookLMの教本』は、東京都公立中学校主任教諭の山本康太先生が著した、教員向けのNotebookLM活用書です。
著者の山本先生は、2013年から公立中学校で勤務し、ICTや生成AIを活用した授業実践にも取り組んでいる現役教員です。
そのため、本書は「AIの専門家が学校現場を想像して書いた本」というより、
実際の学校現場でどんな仕事が発生しているのかを知っている教員が、NotebookLMをどう使えるかを考えた本
というところに強みがあります。
そもそもNotebookLMは何がすごい?
NotebookLMは、一般的な生成AIとは少し違った使い方ができます。
大きな特徴は、自分が指定した資料を情報源としてAIに質問できることです。
例えば、
「この資料の重要なポイントを整理して」
「複数の資料を比較して」
「この文書から必要な情報を探して」
といったことができます。
インプレスによる本書の紹介でも、NotebookLMはユーザーが提供した資料を情報源とすることで、ハルシネーションを抑え、より正確な回答を得やすい点が教員に適していると説明されています。
学校現場では、
「何かをゼロから作る」よりも、「すでにある大量の資料を読み込んで整理する」
という仕事が意外と多くあります。
ここにNotebookLMがハマります。
この本の最大の特徴|「学校にある資料」をAIに読ませる
NotebookLMを学校で使うときに重要なのは、
「何を質問するか」だけではありません。
むしろ、
「どんな資料をNotebookLMに渡すか」
が重要になります。
例えば、
- 学校の教育計画
- 学年資料
- 会議資料
- 研修資料
- アンケート結果
- 学校評価
- 各種通知
- 指導資料
- 教材
- 過去問
など。
こうした資料をNotebookLMにまとめて読み込ませることで、資料を一つずつ開いて確認する作業を減らすことができます。
本書では、この考え方を校務の具体的な場面に落とし込んで紹介しています。
本書の全体構成 |「校務→授業→子ども」へ広がる
本書は全10章で構成されています。
第1章
NotebookLMを使ってみよう
第2章
NotebookLMの機能を活用しよう
第3章
校務に関係する資料をまとめよう
第4章
職員会議の準備や議事録作成を時短しよう
第5章
学校評価や研修を効率化しよう
第6章
公文書や報告書を正確に作成しよう
第7章
保護者・生徒への対応を円滑に行おう
第8章
授業案や教材づくりをAIで時短しよう
第9章
過去問の分析やテスト問題を作成しよう
第10章
生徒と一緒にNotebookLMを活用しよう
という構成です。
この構成を見ると、本書が単なる「校務効率化」の本ではないことが分かります。
教師が使うNotebookLM
↓
授業で使うNotebookLM
↓
子どもが使うNotebookLM
というところまで視野に入っています。
■ 第1章|まずはNotebookLMを使ってみる
最初はNotebookLMの基本から始まります。
生成AIに慣れていない先生でも、
「NotebookLMって何?」
というところから入れる構成です。
NotebookLMは、普通のチャット型AIとは違って、
資料を読み込ませ、その資料をもとにAIと対話する
という使い方が中心です。
そのため、
「ChatGPTやGeminiは使ったことがあるけれど、NotebookLMは使ったことがない」
という先生にも、違いを理解するための入口になります。
■ 第2章|NotebookLMの機能を活用する
基本操作を覚えた後は、NotebookLMの機能をさらに活用していきます。
ここで大切なのは、
「質問に答えてもらうだけではない」
ということです。
NotebookLMには、資料を整理したり、内容を把握したりするためのさまざまな機能があります。
大量の資料を一つずつ読み込んで、
「どこに何が書いてあったかな?」
と探す時間を減らす。
この「資料を読む・整理する」という部分こそ、学校現場では大きな時短につながります。
第3章|校務に関係する資料をまとめる
ここから一気に学校現場らしい内容になります。
テーマは、
「校務に関係する資料をまとめよう」
です。
学校では、一つの仕事について複数の資料を参照することがあります。
例えば、
「昨年度の資料」
「今年度の計画」
「前回の会議資料」
「アンケート結果」
などです。
これらをNotebookLMにまとめておけば、
「複数の資料を横断して考える」
ことができます。
この発想は、教員の校務との相性がかなり良いと思います。
第4章|職員会議の準備・議事録作成を時短する
個人的に、本書の中でも特に「学校現場で使えそう」と感じるのがここです。
第4章では、
職員会議の準備や議事録作成
が扱われています。
職員会議では、
- 会議資料を読む
- 重要事項を整理する
- 前回の内容を確認する
- 話し合いのポイントを把握する
- 議事録をまとめる
など、会議そのもの以外にも多くの仕事があります。
NotebookLMに関連資料を読み込ませることで、
「会議に必要な情報を探す時間」
を減らすことができます。
もちろん、AIが作った議事録をそのまま正式文書にするのではなく、教師自身が確認・修正する必要があります。
それでも、
ゼロから整理するのではなく、AIにたたき台を作らせる
だけで、かなり負担は変わります。
第5章|学校評価や研修を効率化する
学校評価や研修も、資料が大量になりやすい仕事です。
例えば学校評価なら、
- アンケート
- 過去の結果
- 今年度の結果
- 自由記述
- 学校運営方針
など、複数の情報を扱う必要があります。
NotebookLMを使えば、こうした資料をまとめて、
**「今年度の傾向は?」
「昨年度との違いは?」
「自由記述にはどんな意見が多い?」
**
といった視点から整理することができます。
研修でも、
「この資料の重要なポイントは?」
「複数の資料で共通している考え方は?」
といった使い方ができます。
つまりNotebookLMは、
「資料を読むためのAI」
として使えるわけです。
第6章|公文書・報告書を正確に作成する
学校の文書作成では、
「間違いが許されない」
という場面があります。
本書では、そんな公文書や報告書の作成も扱っています。
ここで重要なのが、
AIに自由に文章を書かせるのではなく、資料を根拠にして文章を整理する
という考え方です。
学校の文書では、
「何となくそれらしい文章」
では困ります。
根拠となる資料を確認しながら、
「この情報はどこから出てきたのか」
を意識する必要があります。
NotebookLMの「資料を情報源にする」という特徴が、こうした仕事と相性がよい理由です。
第7章|保護者・生徒への対応を円滑にする
学校現場では、
「何と伝えるか」
に悩む場面も少なくありません。
保護者への通知や説明、生徒への対応などでは、過去の資料や学校の方針を確認する必要があります。
本書では、こうした保護者・生徒への対応にもNotebookLMを活用する方法が紹介されています。
例えば、
「学校の方針を確認した上で説明文を考える」
「複数の資料をもとに対応のポイントを整理する」
といった使い方です。
ここでも重要なのは、
AIに判断を任せるのではなく、教師が判断するための情報整理をAIに手伝ってもらう
という考え方です。
第8章|授業案・教材づくりにも使える
ここからは、校務だけでなく授業へ広がります。
第8章では、
「授業案や教材づくりをAIで時短しよう」
というテーマが扱われています。
例えば、
- 学習指導に関する資料
- 教材研究の資料
- 過去の授業案
- 教材に関する資料
などをNotebookLMに読み込ませ、
「この単元のポイントを整理する」
「授業づくりの視点をまとめる」
「複数の資料を比較する」
といった使い方が考えられます。
ここは、授業改善を考えている先生にとっても面白いところです。
第9章|過去問の分析・テスト問題の作成
さらに本書では、
過去問の分析やテスト問題の作成
まで扱っています。
これはNotebookLMの、
「複数の資料を読み込ませて、その内容をもとに考える」
という特徴を生かした使い方です。
過去の問題をまとめて読み込ませ、
「どんな傾向があるのか」
「どのような内容が繰り返し出ているのか」
といった分析に活用する。
さらに、そこから問題作成につなげていく。
教材研究や評価問題づくりの効率化を考える先生には、かなり興味深い章でしょう。
第10章|最後は「生徒と一緒にNotebookLM」
そして、本書の最後が、
「生徒と一緒にNotebookLMを活用しよう」
です。
ここが、本書を単なる「教師の時短本」で終わらせていないポイントです。
教師がNotebookLMを使って、
「仕事が楽になった」
だけではありません。
その先には、
「子ども自身がAIを学びに活用する」
という可能性があります。
例えば、
- 資料を読み込んで内容を整理する
- 複数の資料を比較する
- 自分の考えを深める
- 情報の根拠を確認する
といった学習活動につなげることができます。
これは、これからの情報活用能力を考える上でも重要な視点です。
この本の面白さは「AIに仕事を任せる」ではない
本書を読んで特に印象に残るのは、
「AIに仕事を丸投げする」という発想ではない
ことです。
むしろ、
教師が資料を整理し、判断するための時間を短縮する
という使い方が中心です。
例えば、
100ページの資料がある。
↓
教師が全部読む。
↓
重要なところを整理する。
↓
自分で文章にする。
という仕事を、
資料をNotebookLMに読み込ませる。
↓
重要なポイントを整理させる。
↓
必要な部分を質問する。
↓
教師が確認・判断する。
という流れに変えることができます。
つまり、
「読む・探す・整理する」という仕事の一部をAIに任せる
わけです。
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こんな先生におすすめ
① NotebookLMを使ってみたい先生
まずはNotebookLMの基本から知りたい先生。
「名前は聞いたことがあるけれど、まだ使ったことがない」
という場合におすすめです。
② 校務の資料整理に時間がかかっている先生
特におすすめなのが、
「資料を読む・整理する仕事が多い先生」です。
職員会議、研修、学校評価、公文書など、資料を扱う仕事が多い先生ほど活用場面を見つけやすいでしょう。
③ 校務を効率化して、子どもと向き合う時間を増やしたい先生
本書の根底にあるのは、
「校務を時短して生徒のための時間を作ろう」
という考え方です。
AI活用そのものが目的ではありません。
AIによって生まれた時間を、
- 授業準備
- 教材研究
- 子どもとの対話
- 学級経営
などに戻していく。
その考え方に共感できる先生には、特におすすめです。
④ Geminiなどの生成AIを使っている先生
すでにGeminiなどを使っている先生なら、
「次はNotebookLMを試してみよう」
というステップアップにもなります。
特に、
「普通の生成AIだと、資料の扱いが難しい」
と感じている人には、NotebookLMの特徴が分かりやすいでしょう。
⑤ 学校DXを進めたい先生
ICT担当、研究主任、校務改善を担当している先生にもおすすめです。
個人の時短だけではなく、
「学校全体の情報整理や業務フローをどう変えるか」
という視点につなげることができます。先生が、次のステップへ進むための内容としても面白いでしょう。
この本を読むなら「実際にNotebookLMを開きながら」がおすすめ
本書は、ただ読むだけでもNotebookLMの活用方法を知ることができます。
しかし、せっかくなら、
NotebookLMを実際に開きながら読む
ことをおすすめします。
例えば、まず身近なPDFを一つ用意する。
↓
NotebookLMに読み込ませる。
↓
「この資料の要点を3つに整理して」
と聞いてみる。
↓
次に、
「この資料から、教師が確認しておくべきことを整理して」
と聞いてみる。
このように、実際に触ってみると、
「なるほど、こういう仕事に使えるのか」
という感覚がつかみやすくなります。
本書を読む上で忘れてはいけない「情報セキュリティ」
この本を通して考えたいのは、
学校でAIを使う場合、便利さだけを見てはいけません。
特にNotebookLMに学校の資料を読み込ませる場合、
「その資料をAIサービスに入力してよいのか」
を確認する必要があります。
本書では、著作権や情報セキュリティについても解説されていることが紹介されています。
これは、教員向けAI活用本として重要なポイントです。
「便利だから、とりあえず学校の資料を全部入れる」
ではなく、
学校のルールや自治体・所属校のガイドラインを確認した上で使う
ことが前提になります。
AI活用の技術だけではなく、
「何を入力してよいのか」
まで考えてこそ、学校現場での実践につながります。
『先生が校務に使えるGoogle NotebookLMの教本』を読んで考えたいこと
本書を読んで考えたいのは、
「NotebookLMで何ができるか?」
だけではありません。
むしろ、
「教師は、どの仕事に時間を使うべきなのか?」
という問いです。
学校には、
「本当に教師がやらなければならない仕事」
と、
「情報を探したり、整理したりするために時間を使っている仕事」
があります。
NotebookLMは、後者の一部を効率化する可能性があります。
資料を探す。
資料を読む。
資料を比較する。
情報を整理する。
文章のたたき台を作る。
こうした部分をAIに手伝ってもらう。
そして、教師は、
「その情報をどう判断するか」
「子どもにどう返すか」
「授業をどうつくるか」
という、人間だからこそ担う仕事に時間を使う。
これこそ、学校現場におけるAI活用の大きな価値なのではないでしょうか。
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まとめ|NotebookLMを「資料整理のAI」から「校務を変えるAI」へ
『『いちばんやさしい 先生が校務に使えるGoogle NotebookLMの教本 人気講師が教える学校業務を効率化するAI活用法』は、NotebookLMの操作方法だけを解説した本ではありません。
本書では、
- NotebookLMの基本
- 資料の整理
- 職員会議
- 議事録
- 学校評価
- 研修
- 公文書・報告書
- 保護者・生徒対応
- 授業案・教材づくり
- 過去問分析
- テスト問題作成
- 生徒自身のNotebookLM活用
まで、学校現場の具体的な仕事を題材にNotebookLMの活用方法を紹介しています。
特に本書をおすすめしたいのは、
「AIで楽をしたい先生」だけではありません。
「AIを使って生まれた時間を、子どもに返したい先生」
です。
校務を効率化する。
↓
資料整理にかかる時間を減らす。
↓
授業や教材研究に時間を使う。
↓
子どもと向き合う時間を増やす。
この流れを考えると、NotebookLMは単なる便利なAIではありません。
「教師が本当に時間を使うべき仕事」を考え直すきっかけになるツール
なのだと思います。
まずは、身近なPDFを一つNotebookLMに入れてみる。
そこから始めてみるだけでも、学校の仕事の見え方が少し変わるかもしれません。
📖 書籍情報
書籍名:『いちばんやさしい 先生が校務に使えるGoogle NotebookLMの教本 人気講師が教える学校業務を効率化するAI活用法』
著者:**山本康太
出版社:**インプレス
刊行:**2026年1月22日
ページ数:**208ページ
ISBN-13:**4-295-02365-5





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